富山の自然と作り手

2023/05/16 14:48


【「棟方志功と民藝特集」作品紹介:善知鳥板画巻「夜訪の柵」(うとうはんがかん・よどいのさく) 】


木版/サイン・委員会鑑定書あり

能の演目「善知鳥」を下敷きにした作品。 「能の持っている幽玄さを、白と黒の絶対性でつかみたい」と述べ、31点の絵巻として構成されています。

伝説によると善知鳥の親は砂の中に巧みに雛を隠し、「うとう」と呼んで雛鳥を呼び、雛は「やすかた」と答え居場所を知らせるという。猟師は親鳥の呼び方を真似て雛鳥を捉えようとし、子を捉えられた親鳥は、血の涙を流しながら雛鳥を取り戻そうと追う。その血が一滴でも身に掛かれば、生きたまま幽鬼にされてしまう、と言われています。

「善知鳥」は棟方の出生地、青森市の古名でもあること、亡くなった猟師が富山の立山で僧に出会うことから、故郷・青森と富山をつなぐ物語として、棟方にとって特別の愛着があったのだそうです。

【あらすじ】
越中立山に立ち寄った修行僧の前に猟師の亡霊が現れ、陸奥外ヶ浜に行くなら、自分の妻子に会い蓑笠を菩提に手向けるように頼む。外ヶ浜を訪ねた僧は、妻子に経緯を話し、回向していると、猟師が現れ、生前善知鳥を殺した罪で、地獄でその化鳥に苦しめられている様子を見せ、僧の一層の回向を頼んで消えていく。

◉棟方志功と民藝特集
会場:楽土庵 全館(富山県砺波市野村島645 )
会期:開催中〜5.29(月)(火曜定休、不定休あり)
時間:11:00〜18:00 (ブティック「水と匠」)
入場無料
※「夜訪の柵」も上記期間中、展示・販売しております。詳細はどうぞお問合せ下さい。
※ホテル客室内での展示もございます。宿泊の方以外で鑑賞をご希望の方は事前にご連絡ください。
Tel:0763-77-3315 Mail:info@mizutotakumi.jp



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