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本体価格:8,000円
材質 :カツラ、マコモ、カシュー
技法:彫刻塗、本鎌倉塗
サイズ:縦24.5cm×横29cm
*4点限り
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漆芸の「彫刻塗」の代表的産地は全国で3か所のみ。富山県高岡市、神奈川県鎌倉市、そして新潟県村上市です。カツラやイチョウの木彫に朱・黒などの漆を塗り重ね、雷文や亀甲の地紋の上に、草花・鳥獣・牡丹・孔雀・青海波などを彫り出すのが特徴です。彫刻塗りの職人たちが、リズムよく“トントン”と音を立て木を彫ったことから、高岡では「とんとん彫り」という愛称で親しまれてきました。独特の立体感や艶があり、暮らしの中で使えば使うほどに味わいが増すとも言われます。
素朴な彫りに見えますが、彫刻を施さない無地の木地に漆を塗って仕上げるのとは勝手が違うため、高岡漆器には彫刻塗り専門の彫刻師がいました。彫り師と塗師の合作になるのですが、彫り職人は誰が塗るのかとたずね、漆塗師は誰が彫ったのかと聞いたそうです。どちらかが半人前だと、よい仕事ができない、と。
また、塗りは「本鎌倉塗り」と言い、植物のマコモの粉が下塗りした木地全体にまぶしてあります。その上に朱を重ねることで、この独特の赤茶色になるそうです。
高岡では今年(2020年)に入って最後の彫刻師が亡くなり、現在その貴重な技術の継承者がいない状況です。この「五方盆」も高岡ではごくポピュラーなものでしたが、新規制作することが叶いません。現存するものはこの4点のみ(2020.6.15現在)と貴重なものになっています。
*抹茶、茶筅、茶杓のセットも当ストアでもお取扱いしています。
*撮影協力:富山県高岡市の旧家・荒井家
メッセージカード
富山市八尾の「桂樹舎」さんの手すき和紙のカードに手書きメッセージを添えて商品に同封いたします(無料)。ご希望の方は、ご注文の際に備考欄にメッセージ(30字程度)をご記入ください。
高岡漆器
高岡漆器は、富山県西部にある高岡市に伝わる伝統的工芸品です。江戸時代の初めに、加賀藩の藩主前田利長が、現在の富山県高岡市に高岡城を築いた際、武具や箪笥、膳等日常生活品を作らせたのが始まりで、国の伝統的工芸品に指定されています。技法は、「青貝塗」「勇助塗」「彫刻塗」の3つに代表され、それぞれの作風を楽しめます。
お菓子のいただき方
~美しい形から、季節感や亭主の思いを汲みます~
【お菓子のいただき方】
* お菓子は、抹茶が点てられる前にいただききります。
* お茶席では、器を傷めないよう懐紙に取っていただきますが、
ここではよりカジュアルな場面を想定し、器のままいただいています。
◯主菓子
【主菓子】
左手に器をとり、菓子切りで一口分ずつ、およそ3~4口でいただきます。
◯干菓子
【干菓子】
右手でいただきます。大きなものは手で割って一口大にします。
茶道教授プロフィール
小久保瑛子(こくぼ・えいこ)
富山県高岡市にて、明治末頃より古儀茶道藪内流・華道池坊等を教授する家に生まれる。
同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻を卒業後、母のもとで茶道教授助手。
藪内流上段許状取得。
曾祖父、祖父、母と100年以上通う現・県立高岡西高校へ同行指導し二十数年。
豊かな日本文化への理解を深めるべく、幅広い世代と月一度のお稽古茶会や坐禅とお茶の会等を
行っている。
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